スコットランドの漁師が愛したツイード

新入荷情報

『ツイード』という生地をご存知だろうか?

もともと「ツイード」という生地は、
イギリス、スコットランド地方で、
手紡ぎした太い糸を手織りした、
先染めの織物のことである。

近年ではスコットランドに限らず、
機械織りのものも含めて、
見た目がツイード風のものまでを
総称してツイードと呼ぶようになっている。

そんな中、伝統を重んじ、
昔ながらの手紡ぎにこだわり、
素晴らしいツイードが存在する。

名前ぐらいはご存知の方も多いかも知れないが、
その「ツイード」が今回ご紹介する『ハリス・ツイード』である。
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スコットランドの西に浮かぶ島、
「ルイス島」がこのハリスツイードの産地である。

もともと漁師の島であるルイス島では、
漁師が海に出る際に、
タフで防寒性の高い衣類が必要となった。

そこで、ブラックフェイスと呼ばれる種類の羊の、
カーペットなどの原料のもなる、
太くて弾力に富んだウールを
脱脂せず手紡ぎで紡ぎ、
手織りで織り上げたものがハリスツイードの起源である。

このハリスツイードで創ったブレザーは
脱脂をしていないので、
水分をはじき、分厚く頑丈なのが特徴である。

当時は、漁師が親子3代に渡って愛用したというから
その頑丈さは驚きである。

現在でもこの製法は変えず、
家内制手工業として、
ルイス島の南の地方で
約600件の農家の手作業で作り続けられ、
ロンドンのハリスツイード協会にて
検査を通過したもののみ、
宝珠のマークが与えられ、
はれて『ハリス・ツイード』と認められるのである。

ゴワゴワとした独特の手触りと、ポテッとした厚みは、
他の生地と一線を画した圧倒的な個性である。

ゑみや洋服店でも根強い人気があり、
最近ではブレザーだけでなく、
コートなどをご注文いただくことが多い。

今秋も 13色が先行して入荷したので、
早速生地の写真をご紹介しよう。

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柄が変わらないのもこの生地の魅力である。

今年の秋冬は『ハリス・ツイード』で
スコットランドの漁師たちに敬意をはらいながら、
暖かく すごしてみてはいかがだろうか…

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