スーツのメンテナンスについて

夏真っ盛り!

そんな中お客様よりこのようなメッセージを頂きました。
みなさまも役に立つ情報ですので共有したいと思います。

——お客様より頂いたメッセージ——————-
つくっていただいたスーツのメンテナンスのことです。

季節柄汗をかいたりするのですが、
クリーニングなどはどのようなタイミングがよいのでしょうか。

あとクリーニング結構雑な扱いを受けてしまうとおもうんですが
オススメのクリーニングの方法や
クリーニング屋さんなどご存知であれば教えていただければ嬉しいです。
—————————————————

スーツのクリーニングについてですが、
結論からいうとできる限りクリーニングはしないほうがスーツは長持ちします。
(クリーニング屋さんゴメンナサイm(__)m)

スーツはウール素材ですから、その素材には油分が含まれています。

クリーニングを繰り返せばその油分が抜け、
光沢がなくなり、バリアもなくなるので汚れもつきやすくなります。

基本的には食べこぼしなどの明らかな汚れ以外のクリーニングは避け、
シーズンに1度、夏なら2度程度に押さえるのが無難です。
(夏の2回目は汗抜きドライ、または水洗いクリーニングをオススメします。)

タイミングとしては長期保管の前が理想的です。
長期間人間の皮脂や汗などの有機物を吸収させたまま放置すると虫食いの原因になります。

では日常の手入の方法ですが…
まずもっとも大切なのは「ブラッシング」です。

スーツの繊維の間には目に見えない細かいホコリやゴミがたまり
生地の目を詰まらせその通気性をそこなっていきます。

生地に通気性がなくなると生地が呼吸できなくなり劣化が進むのが早くなります。

ブラッシングの方法ですが、豚毛又は馬毛のブラシで
生地の目に対して逆向き(スーツの場合は下から上に)に優しくブラシをかけ、
チリやホコリを掻き出してあげてください。

その後生地の目に沿って(上から下に)ブラシをかけて表面を落ち着かせます。

次に服に付いた「臭い」ですが、
市販のファブリーズなどを使用すると生地によっては変色や輪じみの原因になりかねません。

臭いに対してはスチームが効果的ですので、
スチームアイロンを直接生地に当てず、
浮かせてスチームだけをかけるようにして下さい。

これで陰干しすれば通常の臭いはほぼなくなります。

そして、「シワ」ですが、
アイロンも生地を傷める大きな原因の一つですのであまり多様しないことが大切です。

シワ取りのスプレー等もありますが、
一般的な上質なウール素材であれば、水(水道水)を霧吹きでたっぷりと洋服全体にスプレーし、
一晩以上陰干しをすることで、ウールのもつ復元力と自らの重さでシワは伸び、
ついでに臭いも一緒に取れます。

パンツは必ず逆さに吊り、
霧吹きで水をたくさんかけることをオススメします。

ながながと書きましたが、
これが一般的なウール素材のスーツの日常的なメンテナンスの方法です。

さてオススメのクリーニング店ですが、一般的には工場店といわれる、
そのお店でクリーニングをしているお店に出すことをオススメします。

スーツに愛着を持ち、可愛がってあげてくださいね!

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