翌朝は6時50分出発の新幹線に乗る予定。
駅までは徒歩10分弱と比較的近いものの、スーツケースの大と小を運ばなければいけないため余裕をもって6時前にホテルをチェックアウトする。
前日のどんくさい出来事のせいで睡眠もそこそこに眠い目をこすりつつ重い荷物を押しながら駅に向かう。
さてイタリアの駅はというと、改札もなく、毎回同じ列車が同じホームに止まると言うわけでもなく、時間も10分ぐらいの遅れは当たり前だと聞いてはいたものの、実際のところ6時過ぎに駅に到着した時には到着するホームすらわからない。
↑下から2番目が乗る予定の列車。プラットホームの表示が空白…
まあ、そのうちにモニターに出るだろうとモニター前で待っていたのだが、待てど暮らせど出てこない…
そのうち10分前になりまだ出ない。
聞こうと思うが駅員らしい人も見当たらない。
5分前まだでない…
出発の時刻になるが目的の車両もモニターにも出ない…
流石にコレは…と焦りだした矢先モニターにプラットホームの番号がでると同時に列車が入ってくる。
列車が止まる。
ドアが開く。
我々の座席は列車の前の方であり車両まではかなり歩かないといけない。
しかし、出発のアナウンスもなければ発車のベルもならない駅。
しかも遅れて到着している…
いつドアが閉まるのか、いつ発車するのかわからない恐怖から重いスーツケースを押して走る走る!
ゼイゼイ言いながらトランクを列車に押し込み、無事全員が乗れたのを確認しホッと胸をなでおろしたのであった。
つづく